分散型金融(DeFi)とは ― 誰でも参加可能な透明性の高い金融システムを目指す

2019-12-12

分散型金融
ブロックチェーン技術を活用した分散型金融は包括的な意味で、多くの内容をカバーしています。その目的は、従来の中央管理金融システムが抱える問題(サービス対象の制限、透明性の欠如、手数料など)を解決することにあると考えられています。現在、大部分のDeFiサービスがイーサリアムとイオスのブロックチェーン上で構築され、証券、信託、取引所、ステーブルコイン、保険などを扱っています。

 

1.分散型金融の定義 - 金融システムの中央管理者を排除
明確な定義はありません。ブロックチェーン技術を活用した決済、融資、保険等の様々な金融領域において従来の中央管理とは一変した新たな金融システムを広く意味します。一般的に、「Decentralized Finance=DeFi」という略で呼ばれることが多いものの、「Open Finance」と呼ばれることもあります。

 

2.分散型金融の必要性 - 従来の壁を超えて、価値移動の実現
例えば、送金や投資を行う際に、様々な中央集権型の機関を介する点が、従来の金融システムの特徴です。利用者の立場から言えば、厳格な利用条件、高額な手数料、安全性など、様々な問題に悩まされています。そこで、こういった問題を解決するために、中央管理のない分散型で、スマートコントラクトによって自律的に機能し、誰でも参加可能かつ透明性の高い金融システムという概念が注目されるようになりました。

 

3.分散型金融の可能性-ファイナンシャル・インクルージョンをもたらす
ファイナンシャル・インクルージョンは、2005年に国連によって提起され、平等と持続性の立場から社会階層を問わず、誰でも金融サービスの利便性を受けられるとのことです。従来の金融システムでは、業者と利用者の両方に対するリスクが幅広く潜在しています。こういうリスクを出来るだけ回避するために、その金融サービスの対象は一部の人に限られています。しかし一方で、分散型金融の場合には、誰でも金融サービスにアクセスでき、発展途上国でのファイナンシャル・インクルージョンの普及に役立つと考えられます。

 

4.分散型金融の応用例-様々な金融領域を扱うアプリケーション
分散型金融は非常に抽象的な概念で、幅広い範囲の内容を意味しています。一方で、分散型金融を実現するには様々なアプリケーションが欠かせません。このアプリケーションには、市場のニーズに応じて異なる分野を扱っています。例えば、証券プラットフォームの「POLYMATH」、分散型取引所の「dYdX」、ローンに対応する「ETHLent」や「Compound」、ステーブルコイン関連に対応する「MakerDAO」、KYCを扱う「Bloom」、保険を扱う「B3i」などがあります。このように、一連のサービスで分散型金融のエコシステムが構成されます。

 

5.分散型金融の規模―急速に成長し、各分野に浸透しつつある
DeFiは、2017年後半に現れてから急成長を見せていました。DappTotalの統計によると、2019年10月19日の時点で、グローバル市場の仮想通貨時価総額は2169億ドルに達し、そのうち担保としてDeFiに預けられた金額総額は10.2億ドルに上りました。ただし、DeFiのサービスが主にイーサリアムとイオスに構築される事実も鑑み、市場を支配しているBTCの影響力を除いたグローバル市場の仮想通貨時価総額は402億ドルにすぎません。この考え方だと、担保としてDeFiに預けられた金額総額が占める比率は、0.47%から2.4%まで5倍近く増加します。

 

6.まとめ
分散型金融は、中央管理のない分散型でスマートコントラクトによって自律的に機能し、誰でも参加可能、かつ透明性の高い金融システムを目指しています。分散型金融の実現により、多くの人は金融サービスがもたらす利便性を受けられ、経済の活性化での有効性も期待されています。一方で、2017年後半以降、DeFiが急成長を見せていたものの、現在のDeFiは依然として初期段階にあると考えられています。一部のアプリケーションは、初心者向けのユーザーフレンドリーな設計をしっかり整えていないのも現実です。今後も引き続き、分散型金融及びそこから派生した事象に注目する必要があるでしょう。

 


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