【レポート】ブロックチェーン研究教育講座(中級)第2講ーブロックチェーン最新トレンドとビジネスモデル立案入門

2019-11-14

ブロックチェーン研究教育講座

2019年11月9日(土)にブロックチェーンビジネス研究会(以下、BBC)は、ブロックチェーン研究教育講座(中級)第2講を開催しました。

ブロックチェーン研究教育講座とは
ブロックチェーンの概念およびビジネスへの応用研究を進めていくBBCが主催となり、2019年4月に設立された早稲田大学グローバル科学知融合研究所ブロックチェーン研究教育ラボ(BREL)特別協力のもと、一般社団法人東京起業推進センター@東京理科大学([email protected])やWASEDA-EDGE人材育成プログラム、BINARYSTARなどが共催者として、未来のブロックチェーン起業家たちを輩出するために、業界第一線で活躍する講師陣からテクノロジーとビジネスの両側面を学ぶことができる産学協同講座です。

アジェンダ一覧
1.業界最新トレンドとブロックチェーンビジネスの可能性
登壇者:藤岡 紀光 氏 (株式会社ギークハッシュ 代表取締役)
2.ビジネスモデル立案入門とアドテク業界ブロックチェーン・ケーススタディ
登壇者:磯部 融輝 氏 (株式会社ジーニー 執行役員、WASEDA M&A パートナーズ)
3.ワークショップ:ブロックチェーンを活用したビジネスモデル立案
ファシリテーター::磯部 融輝 氏
4.ワークショップ:ブロックチェーンを活用したビジネスモデル発表
ファシリテーター::磯部 融輝 氏 審査:藤岡 紀光氏、朝日 透氏(早稲田大学)

講義内容抜粋
1.業界最新トレンドとブロックチェーンビジネスの可能性
登壇者:藤岡 紀光氏(株式会社ギークハッシュ 代表取締役)
本講義では、2017年から今年までの過去3年間のブロックチェーン業界の沿革やトレンドの変化を説明しました。2017年はブロックチェーンや多くの仮想通貨が世に知れ渡ることとなり、多くの投資家がICO(イニシャル・コイン・オファリング)に参加し多くのプロジェクトが資金調達に成功してきました。しかし、このICOを通じて資金調達を成功させた企業のうち、現在も業界で勢いをつけているところは数少なく、その多くが現在も活動しているかどうかはわからない、いわゆるスキャムとなってしまっています。

このICOをめぐって、日本を先頭に各国が規制・法律の枠組みを定めていき投資家保護や金融業界への影響を抑える動きが活発となり、仮想通貨市場全体の低迷にも繋がりました。その後、ICOに次いで現れた法律の枠組み内での動きとしてIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)という資金調達手段が一時的な流行となり、すでに低迷傾向となっています。さらに、コインやトークンを証券のように扱うSTO(セキュリティ・トークン・オファリング)も昨年2018年から話題となり、19年には事例としては少ないながらも資金調達手段として現れました。※STOについては、まだ法律が整っていないところが多く、未だ発展途上。

また、ブロックチェーン業界のトレンドとして、藤岡氏が挙げたのがBCゲーム(ブロックチェーンゲーム)、DeFi(分散型金融)などです。BCゲームでは、キャラクターを仮想通貨のようなトークンにさせるNFT(ノンファンジブルトークン)の登場により、ゲームを楽しみながら収益にもつなげることが可能となりました。DeFiでは、既存の仮想通貨取引所とは違い、ブロックチェーン上で自動執行される第三者の介さない金融取引の実現により、ハッキングリスクの抑制やユーザー本位の取引が可能となるサービスが市場として伸びてきています。そのほかにもステーキングサービス、取引所マイニング、ギャンブルなど様々なトレンドを説明されました。

そして、ブロックチェーンを用いたビジネスの種類やマネタイズの難しさ、今後のブロックチェーンビジネスの展望などをまとめとして説明され、最後には自分の学生起業体験談を語られました。

2.ビジネスモデル立案入門とアドテク業界ブロックチェーン・ケーススタディ
磯部氏の講義では、企業が資金調達を行う際に重要な要素として、ビジネスモデル、重要指標、経営手法の三つが挙げられました。そして、この重要要素の一つであるビジネスモデルの考え方及びブロックチェーンをどのようにビジネスモデルに取り入れられるかという内容で講義が進んでいきました。まず、ビジネスモデルの重要点として「CP(顧客痛点)」と「VP(提供価値)」があり、この二つを設定課題としてブロックチェーンがどのように活かされるかを考え、その上でブロックチェーン活用のビジネスモデルとして、3S ZED(Smart Contract, Security, Smart Redundancy, Zero Down Time, Economical Efficiency, Decentralization)フレームワークを提唱し、既存のブロックチェーンビジネスの課題、そして様々なユースケースや広告業界でのBaaS(Blockchain as a Service)のケーススタディを説明されました。

磯部 融輝

3.ワークショップ:ブロックチェーンを活用したビジネスモデル立案
第3部では、磯部氏のファシリテーションの下4~5人のチームとなり、テーマにあるブロックチェーンを活用したビジネスモデルを作成していきました。前セクションで説明された、提供価値(VP)と顧客痛点(CP)、そして事例として挙げられたビジネスユースケースをもとに、参加者が独自のビジネスモデルを立案していきました。

磯部 融輝氏

4.ワークショップ:ブロックチェーンを活用したビジネスモデル発表
最後のセクションでは、チームの代表者がそれぞれステージに立って、短時間で練り上げた様々なビジネスモデルを発表し、それに対する講師や朝日教授からのアドバイスやコメントをされました。多様なビジネスモデルが発表されたことで、ブロックチェーンの可能性を知ることができたとともに、ブロックチェーン技術が今後発展していく企業のキーファクターとなることを感じる機会となりました。

朝日先生と講師たち

 

ブロックチェーン研究教育講座(中級)第3講
2講に続いて、今月の23日には早稲田大学理工学部キャンパスにて、ブロックチェーン研究教育講座(中級)第3講「コイン/トークンのDEMO開発ノウハウ」が開催されます。ブロックチェーンの可能性とビジネスモデルの考え方などを2講では学ぶことができ、次の第3講では、仮想通貨をテーマに既存のコイン、トークンなどがブロックチェーンビジネスにおいてどのように機能しているのかを学びだけでなく、実際に独自トークンを開発していきます。

詳しい内容やお申込みは、こちらからご確認ください。

 


 

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